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天国旅行 / 三浦しをん(新潮文庫)

評価:
三浦 しをん
新潮社
¥ 594
(2013-07-27)

意味深なタイトルではあるけれど

装丁と組み合わせ

ほのぼのっぽさを予想するも

「あら たいへん!」

正反対の本でした。

 

生死に関わる短編集。

もっと言えば「心中」のお話ばかり。

 

背中をゾクッとさせながら

命の切なさを 美しくも魅せており

しをん筆 冴えまくり。

短編ながら どれも深く面白い。

駄作なし。

すばらしい。

 

『生と死の狭間」というけれど

これを読んでいる限り

その境界線が どんどん曖昧になる。

 

続いているのではあるまいか。

終わらないのではあるまいか。

魂の旅である。

2018.09.19 Wednesday | - | trackbacks(0)-

啼かない鳥は空に溺れる / 唯川恵(幻冬舎文庫)

あ”ーーーん。

つらい つらすぎる。

 

読むのシンドいぞ、と分かっていても

やっぱり気になって読ませてしまう人なのだ。

いったん表紙を開いたら

 

「で、 YOU どうするの?」

「そう来たら 次 YOUどう立ち回るの?」

 

この連続で電車を乗り過ごすくらい

だーっと引き込まれちゃうのだ。

だから唯川さんはすごいのだ。

プロなのだ。

 

二組の母・娘の物語。

幼年期から続く 母親の精神的虐待で

外見に恵まれながら

歪になった内面を持つ娘。

 

早くに父が急逝し

寄り添うようにして生きて来た母の

愛情過多という依存が

鎖の足かせになり身動きができない娘。

 

毒親というヤツだ。

拒絶しながら 結局はそれに

絡めとられていく娘たち。

それぞれの結論の出し方。

 

啼くにも 啼けず

空にずぶずぶと溺れている子どもたちは

どれほどたくさんいるんだろうな。

 

それにしても

嗚呼 苦しい。

 

2018.09.09 Sunday | - | trackbacks(0)-

素顔の西郷隆盛 / 磯田道史(新潮社760)

えー 原作 林真理子〜?」と思いつつも

つい「西郷どん」を見始めてしまい。

 

タイムリーにある編集者が

「あの複雑な時代と人の流れが

とても簡潔に分かる一冊」と

の推薦していたこともあり。

 

「西郷はドラマのように ほんとうに

あんなに あんなに立派な人だったのか?」

単純な好奇心と

歴史に関する

自分の不勉強さを埋めるべく購入・拝読。

 

当然ながらドラマの世界より

時代背景はじめ それぞれの人格 土地事情

諸々がリアルに綴られており

「なるほどー」。

 

人間らしく 長所・短所はありつつも

お札になる人

銅像になる人

あの頃 立派な人がたくさんいる国でした。

 

今は自由で 豊かで 平和でいいな、と思うけど

だから 立派な人は

なかなか いないのね。

 

偉人は時代の産物。

2018.09.03 Monday | - | trackbacks(0)-

北極サーカス / 庄野ナホコ(講談社)

大きな流氷に乗って

 

サーカスがやってくる。

 

北の動物たちが

 

ひととき 夢をみせてくれる。

 

 

絵本というのは

いつも ふしぎで

ページを開くと

その世界へ引き込まれるのに

それが楽しかったり 綺麗だったり

すればするほど

淋しさや 哀しみのような

反対の気持ちも生まれて

胸の奥がキュンとなる。

 

子どものころ

そのなんとも云えぬ

ギャップに魅せられて

いつも 絵本を開いていた記憶が

ふと 甦るような一冊でした。

 

 

2018.09.02 Sunday | - | trackbacks(0)-

あの家に暮らす四人の女 / 三浦しをん(中公文庫)

杉並の古いおんぼろ洋館に住む

母・娘 ・その友人女性2人。

女 四人のかしましい日常物語。

 

解説によれば そもそもが

谷崎潤一郎 没後50年企画で

谷崎作品をモチーフにした作品らしい。

ふんふん 「細雪」なのね。

 

「そうか 企画モノか。なら納得」

 

三浦作品は久しぶりだったけれど

どうも 不自然に

わざとこねくり回した文章で

"しをんらしくない”。

だんだん うっとおしくなり

斜め読みに。

 

語り手が突如 カラスになったり

カッパのミイラが出て来たり

それに亡き父の魂が宿ったり

 

ちょっと唐突すぎて

苦しかったかなあ。

 

「ドラマっぽい」と思った通り

ドラマになるらしい。

 

なるほどね。

2018.09.02 Sunday | - | trackbacks(0)-

あなたの人生、片づけます / 垣谷美雨(双葉文庫)

初めての作家さん。

 

流行の「○○片づけ術」で

依頼人のおうちを一掃するのかと思いきや。

『部屋を片づけられない人間は

心に問題がある』を標語に

スプーンおばさんならぬ

大庭十萬里おばさんが

そこの人間模様を交通整理し

本人自身に汚部屋と向き合い

暮らしの一掃を気付かせる一冊。

 

社内不倫OLに

一人暮らしの淋しい老人たち

長男を亡くした家族

 

家の数だけ物語がある。

どれもテレビドラマになるような

痛快・起承転結。

現実はそう上手くはいかないだろうが

読んでるうちにこちらも

心の鬱々をさっぱりさせてもらえてる。

 

すっきり爽快。

清涼水のごとく

気分転換になる。

 

双葉文庫さんの本は

イケイケぢゃないけど

そんなタイプが多い気がする。

2018.08.24 Friday | - | trackbacks(0)-

いろいろあった人へ / 伊集院 静(講談社)

大人の流儀シリーズからの

抜粋エッセイ集、ということらしい。

意味シンなタイトルが気になって

つい衝動買い。

 

まあ こちらが食わず嫌いなだけですが

キザな雰囲気がどうも鼻について

わりと避けてきた作家さん。

とはいえ1~2冊は拝読したこともあり。

その時同様 まず感じるのは

この人は文章が上手い。

読み手を疲れさせない文を書く。

 

言ってみれば ”男の女々しさ”が

かなり占めているものの

鬱陶しさが漂わない。

永井荷風なんかを 好きなんじゃないだろうか。

女々しいのに粋な感じ。

 

内容はタイトルからすると

かなりの薄口。

ダブってる箇所も多々ある。

そんなこんなで 結果的に

”読み物止まり”な印象の一冊。

 

 

 

 

2018.08.23 Thursday | - | trackbacks(0)-

月島慕情 / 浅田次郎(文春文庫)

評価:
浅田 次郎
文藝春秋
¥ 586
(2009-11-10)

「気持ちをほぐしたい」

 

「思考を温めたい」

 

こういう時は 浅田を読むのだ。

 

時代や境遇に翻弄されながら

 

自分流の哲学を持って

 

ひた向きに生きている人たちの短編集。

 

幸福のなかには 同量の哀愁や哀しみがあり

 

ツラさの裏側で 人情の強かさが生を支えている。

 

 

どれもいいけれど

 

最後の「シューシャインボーイ」が秀逸。

 

外で読みながら

 

泣けてくるのを我慢するのに苦労した。

 

戦争で身寄りのなくなった男と少年。

 

偽りとはいえ親子として共に生きたお話し。

 

チャップリンのモノクロ活劇に通じる

 

”あの時代のヒューマニズム”が

 

とにかく やさしくて

 

その分 切ない。

 

 

これが古本コーナーで¥108。

 

もっともっと 価値がある。

2018.08.21 Tuesday | - | trackbacks(0)-

戦火のなかの子どもたち / 岩崎ちひろ(岩崎書店)

淡い夢の中にいるような

 

いつもの"ちひろワールド"は全くなくて

 

笑顔をなくしてしまった

 

幼い子どもたちの目の中にある

 

哀しみが深すぎて

 

こちらが射られるような気持ちになります。

 

映画「火垂るの墓」の節子の表情と

 

重なって胸が詰まりました。

 

 

 

2018.08.21 Tuesday | - | trackbacks(0)-

だから見るなといったのに / (新潮文庫)

評価:
恩田 陸,芦沢 央,海猫沢 めろん,織守 きょうや,小林 泰三,澤村 伊智,前川 知大,北村 薫,さやか
新潮社
¥ 637
(2018-07-28)

その名の通り 怪談アンソロジー。

 

そんな季節だし で タイトル買い。

とはいえ あんまりコワいと困るなーと思ってたら

おかげさまで 大丈夫。

あんまり パッとした作品はなく

うすら不気味な程度でした。

 

目新しくはないけれど

現代版 牡丹灯籠的な

「とわの家の女」が物悲しかった。

 

2018.08.16 Thursday | - | trackbacks(0)-

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