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嘘を愛する女 / 岡部えつ(徳間文庫)

友人が貸してくれた本。

 

「すぐ読めるよ」

 

云われた通り すぐ読めました。

 

初めての作家さん。

 

一緒に暮らしていた恋人が

 

ある日 突然 意識不明になったら。

 

それがきっかけで

 

その人の名前も 職業も

 

すべてが嘘だとわかったら。

 

前半 うわ〜っと風呂敷が広がって

 

「どうなるんだ?」

 

「どうなるんだ?」

 

読む方もスピードが増していく。

 

終盤の畳み方に「ンーー…」となるけれど

 

移動時間とかに読むには

 

手ごろでおもしろいかなー。

 

映画になるそうな。

 

そうね、そんな感じの お話でした。

2017.12.14 Thursday | - | trackbacks(0)-

きなりの二人 / 藤谷治(ポプラ文庫)

評価:
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前情報なし。

初めての作家さん。

良くも悪くも「男性の文章だわー」 が第一印象。

 

ジメジメしてなくて

淡々としてて

でも 根底で理屈っぽい。

 

中年期に入って

年齢的に影が差し始めた 中堅女優さんと

伝説のトレーダーと云われつつ

一瞬にして無一文になった男性との

現実味があるような ないような

大人の恋のおはなし。

 

ふたりで 古民家を買い求め

都会的な暮らしから

心身共に

オーソドックスな幸福感を手に入れていく

… って感じ。

 

後半 唐突な”旅展開”は

どうもいただけないけれど

”まあ こういうのもあっていいんじゃない?”

… くらいな小説。

 

 

2017.12.06 Wednesday | - | trackbacks(0)-

すべての神様の十月 / 小路幸也(PHP文芸文庫)

ずいぶん前に

「東京バンドワゴン」を読んで

面白い、と記憶があった作家さん。

 

萩原浩や奥田英朗あたりと共通する

あったか味とユーモラスが

いい感じの文章を書く人。

 

それぞれがリンクする

連作短編集。

その繋がりが

いろんな風に登場する

八百万の神さまだから

なかなか楽しいお話。

 

あっさりし過ぎて

小説というより

読み物的なのは否めないけれど

なんか後味がよくて

移動時間とかには

ぴったりの一冊でした。

 

冒頭の

幸福を知ると消えてしまう

死神さんのお話

きゅんとしましたね。

 

2017.10.27 Friday | - | trackbacks(0)-

クマのあたりまえ / 魚住直子(ポプラ文庫ピュアフル)

かわいい本。

 

おしゃまなリスや

気位のたかい千鳥や

淋しい小猿や

獰猛なアオダイショウ

 

動物たちの

小さなお話集。

 

ちょっと淋しかったり

すこし哀しかったり

でも ほっこりしてて

同時に どこかうすら怖いような

ふしぎな雰囲気が

大好きな安房直子さんを彷彿させる。

 

これまで読んだ魚住ワールドの中では

1番 好きかな。

 

死ぬのが怖くて

「石ころ」なら

死なないんじゃないか と

じゃあ 石になろう と

じっとしていた子グマ。

 

でも とうとう

「そうやって死んだみたいに

生きるのは 意味がない」と気付く。

 

童話に見えるけど

大人の心に

ちくりとくる

何かが書いてありました。

2017.10.13 Friday | - | trackbacks(0)-

ペンギン鉄道なくしもの係 / 名取佐和子(幻冬舎文庫)

初めての作家さん。

 

もちろん タイトル&カバー・イラスト買い。

 

利用客のすくない

ちいさな駅の遺物保管所

つまり「なくしもの係」。

 

赤い髪のふしぎな駅員と

そこに住む またもふしぎなペンギン。

「ペンギン鉄道」と呼ばれる

その利用客たちのお話。

 

四部編成になっていて

最終章で なぜペンギン鉄道なのか

種明かしが綴られている。

 

文章を読み出してから

作家さんの経歴を拝見。

なるほど。

ゲームのドラマを書いてた人だと。

登場人物のキャラの立て方や

展開が独得。

ちょっと 極端すぎて

慣れるまで 少々辛抱が要る。

アニメ?コミック?っぽい印象。

 

のんびり・おっとりしていて

肩の力を抜くには 良さそう。

 

類型で有川浩さんの

「阪急鉄道」を思い出す

優しい人たちのお話。

 

 

 

2017.10.09 Monday | - | trackbacks(0)-

おかげさまで生きる / 矢作直樹(幻冬舎文庫)

評価:
矢作 直樹
幻冬舎
¥ 1,079
(2014-06-26)

東大名誉教授・矢作先生の本。

 

東大病院救急部の現場で

生死を見続け

おだやかに 静かに

気付いていった

いくつかの教えが書いてある。

 

かと云って

むずかしいことは なにもなく

どちらかというと

当たり前が多いのだけれど

 

「ああ そうだった」

「そうそう」

 

読みながら 

日本人としての

本来のあり方を

おさらいしていくような本。

 

忙しくても

そういう時間を以て

身をただし直すのが

だいじだと

思い出すような本。

 

 

 

2017.10.06 Friday | - | trackbacks(0)-

サヨナラ、おかえり/ 牧野修(講談社文庫)

六編の物語集。

 

大切な人を亡くし

辛い時間を彷徨う人たち。

逝ってしまった彼らが

優しいゴーストとなって

哀しみの向こうへと誘う。

 

初めての作家さんで

なんとなく手にしてみた

偶然の本でしたが

母を送ったばかりの自分には

癒しの一冊でした。

 

 

2017.10.06 Friday | - | trackbacks(0)-

水声 / 川上弘美(文春文庫)

評価:
川上 弘美
文藝春秋
¥ 648
(2017-07-06)

ぱっと見 四人家族。

でも 夫婦は兄妹だったり

親子は そうじゃなかったり

父親は よく知った

別の人だったり。

 

妙な人間模様なのに

川上タッチでは

どろどろにならない。

摩訶不思議。

 

妙な お話なのに

心の揺れに

頷いてしまうような 一冊。

 

奔放な” ママ " が

癌で亡くなったり

 

残された それぞれが

個々の想いを纏いながら

月日を重ねて

年取っていったり

 

静かに ぼんやりと

淡々と でも 太く

本の中で 時が流れている。

 

生まれ育った家。

やさしくも

なつかしくも

苦しくも ある場所。

これを取り壊し

更地にすることは

家自体が吸い込んで来た過去を

実在のない

”むかしのこと” に

変えるのかもしれない。

家族も

親子も

兄妹も。

 

2017.08.23 Wednesday | - | trackbacks(0)-

後悔病棟 / 垣谷美雨(小学館文庫)

評価:
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小学館
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(2017-04-28)

自身の未熟さから

患者に受け入れられにくい

若手女医・ルミ子先生。

 

ある日 彼女が中庭で拾ったのは

患者の胸に当てると

本音の声が聞こえ

そして さらに

目を閉じれば

”あのとき” へと

タイムトリップできる

ふしぎな聴診器。

 

その力を借りて

「もしあのとき…」と

末期がん患者たちの

心残りになっている

人生のターニングポイントをやり直させて

おだやかな最期の手助を始めた。

 

すべての物事には

多面性があると

思い出させる一冊。

 

白と思い込んでいたことが

裏返せば 実は黒だったり

 

真っ黒と 嘆き続けてきた今が

立ち位置を変えただけで

真っ白なのに気付いたり

 

「後悔しない人生」について考える 

小さなキッカケにもなりそうな

読みやすくて おもしろい

おとなのおとぎ話 かな。

 

 

 

 

2017.08.12 Saturday | - | trackbacks(0)-

あひる / 今村夏子(書肆侃侃房)

評価:
今村 夏子
書肆侃侃房
¥ 1,404
(2016-11-18)

「好きかもよ」と 薦められ

友人から拝借。

 

サクサク 筆音をたてて

わら半紙に

1文字づつ

えんぴつで書いた

… そんな印象の文章。

 

わかりやすい 言葉で

ぽつぽつ  つぶやくよう。

 

 "わらべうた”の

どことなく なつかしい

でも

うっすら コワくて

言葉の向こう側に

大きな森が

じっと鎮座してるみたいな

ふしぎな空気感がある。

 

好みが分かれるタイプでしょう。

2017.07.31 Monday | - | trackbacks(0)-

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