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クマのあたりまえ / 魚住直子(ポプラ文庫ピュアフル)

かわいい本。

 

おしゃまなリスや

気位のたかい千鳥や

淋しい小猿や

獰猛なアオダイショウ

 

動物たちの

小さなお話集。

 

ちょっと淋しかったり

すこし哀しかったり

でも ほっこりしてて

同時に どこかうすら怖いような

ふしぎな雰囲気が

大好きな安房直子さんを彷彿させる。

 

これまで読んだ魚住ワールドの中では

1番 好きかな。

 

死ぬのが怖くて

「石ころ」なら

死なないんじゃないか と

じゃあ 石になろう と

じっとしていた子グマ。

 

でも とうとう

「そうやって死んだみたいに

生きるのは 意味がない」と気付く。

 

童話に見えるけど

大人の心に

ちくりとくる

何かが書いてありました。

2017.10.13 Friday | - | trackbacks(0)-

ペンギン鉄道なくしもの係 / 名取佐和子(幻冬舎文庫)

初めての作家さん。

 

もちろん タイトル&カバー・イラスト買い。

 

利用客のすくない

ちいさな駅の遺物保管所

つまり「なくしもの係」。

 

赤い髪のふしぎな駅員と

そこに住む またもふしぎなペンギン。

「ペンギン鉄道」と呼ばれる

その利用客たちのお話。

 

四部編成になっていて

最終章で なぜペンギン鉄道なのか

種明かしが綴られている。

 

文章を読み出してから

作家さんの経歴を拝見。

なるほど。

ゲームのドラマを書いてた人だと。

登場人物のキャラの立て方や

展開が独得。

ちょっと 極端すぎて

慣れるまで 少々辛抱が要る。

アニメ?コミック?っぽい印象。

 

のんびり・おっとりしていて

肩の力を抜くには 良さそう。

 

類型で有川浩さんの

「阪急鉄道」を思い出す

優しい人たちのお話。

 

 

 

2017.10.09 Monday | - | trackbacks(0)-

おかげさまで生きる / 矢作直樹(幻冬舎文庫)

評価:
矢作 直樹
幻冬舎
¥ 1,079
(2014-06-26)

東大名誉教授・矢作先生の本。

 

東大病院救急部の現場で

生死を見続け

おだやかに 静かに

気付いていった

いくつかの教えが書いてある。

 

かと云って

むずかしいことは なにもなく

どちらかというと

当たり前が多いのだけれど

 

「ああ そうだった」

「そうそう」

 

読みながら 

日本人としての

本来のあり方を

おさらいしていくような本。

 

忙しくても

そういう時間を以て

身をただし直すのが

だいじだと

思い出すような本。

 

 

 

2017.10.06 Friday | - | trackbacks(0)-

サヨナラ、おかえり/ 牧野修(講談社文庫)

六編の物語集。

 

大切な人を亡くし

辛い時間を彷徨う人たち。

逝ってしまった彼らが

優しいゴーストとなって

哀しみの向こうへと誘う。

 

初めての作家さんで

なんとなく手にしてみた

偶然の本でしたが

母を送ったばかりの自分には

癒しの一冊でした。

 

 

2017.10.06 Friday | - | trackbacks(0)-

水声 / 川上弘美(文春文庫)

評価:
川上 弘美
文藝春秋
¥ 648
(2017-07-06)

ぱっと見 四人家族。

でも 夫婦は兄妹だったり

親子は そうじゃなかったり

父親は よく知った

別の人だったり。

 

妙な人間模様なのに

川上タッチでは

どろどろにならない。

摩訶不思議。

 

妙な お話なのに

心の揺れに

頷いてしまうような 一冊。

 

奔放な” ママ " が

癌で亡くなったり

 

残された それぞれが

個々の想いを纏いながら

月日を重ねて

年取っていったり

 

静かに ぼんやりと

淡々と でも 太く

本の中で 時が流れている。

 

生まれ育った家。

やさしくも

なつかしくも

苦しくも ある場所。

これを取り壊し

更地にすることは

家自体が吸い込んで来た過去を

実在のない

”むかしのこと” に

変えるのかもしれない。

家族も

親子も

兄妹も。

 

2017.08.23 Wednesday | - | trackbacks(0)-

後悔病棟 / 垣谷美雨(小学館文庫)

評価:
---
小学館
---
(2017-04-28)

自身の未熟さから

患者に受け入れられにくい

若手女医・ルミ子先生。

 

ある日 彼女が中庭で拾ったのは

患者の胸に当てると

本音の声が聞こえ

そして さらに

目を閉じれば

”あのとき” へと

タイムトリップできる

ふしぎな聴診器。

 

その力を借りて

「もしあのとき…」と

末期がん患者たちの

心残りになっている

人生のターニングポイントをやり直させて

おだやかな最期の手助を始めた。

 

すべての物事には

多面性があると

思い出させる一冊。

 

白と思い込んでいたことが

裏返せば 実は黒だったり

 

真っ黒と 嘆き続けてきた今が

立ち位置を変えただけで

真っ白なのに気付いたり

 

「後悔しない人生」について考える 

小さなキッカケにもなりそうな

読みやすくて おもしろい

おとなのおとぎ話 かな。

 

 

 

 

2017.08.12 Saturday | - | trackbacks(0)-

あひる / 今村夏子(書肆侃侃房)

評価:
今村 夏子
書肆侃侃房
¥ 1,404
(2016-11-18)

「好きかもよ」と 薦められ

友人から拝借。

 

サクサク 筆音をたてて

わら半紙に

1文字づつ

えんぴつで書いた

… そんな印象の文章。

 

わかりやすい 言葉で

ぽつぽつ  つぶやくよう。

 

 "わらべうた”の

どことなく なつかしい

でも

うっすら コワくて

言葉の向こう側に

大きな森が

じっと鎮座してるみたいな

ふしぎな空気感がある。

 

好みが分かれるタイプでしょう。

2017.07.31 Monday | - | trackbacks(0)-

ぼくたちの家族 / 早見和真(幻冬舎文庫)

先日読んだ「イノセント・デイズ」が

http://anmitu-1.jugem.jp/?eid=469

なかなか 印象的だったので

早見作品を再チョイス。

 

既読作品と合わせて 感じたことは

この人 最初の風呂敷の広げ方は

とても おもしろい。

畳み込む行程も 

なかなかうまい。

ただ 最終的な仕舞い方が

それまでに反して

唐突に 甘い気がする。

これは 技?

 

ふたりの息子がいる四人家族。

 

不登校にもなったお兄ちゃんは

無事 就職・結婚したものの

嫁に頭があがらない。

 

ダメ大学生の次男。

まっとうに生きるつもり なし。

金 なし。

 

バブルで転びはじめ

結果 未だに

収拾がつかないままの お父さん。

 

そんな不足分を

サラ金で補填しながら

なんとか家族を取り繕う お母さん。

 

その 肝心要のお母さんに

ある日 とつぜん

脳腫瘍がみつかる。

一家 激震。

秘密だったことが露呈し

確かだったことが揺らぎ

なかったはずのところが

大嵐に巻き込まれる。

 

タイムリーに いま

家族の入院で

病院通いをしており

グッとくる部分も

身につまされる部分も

いろいろ ありつつ

展開がどこか

絵空事っぽく

ドラマっぽくて

やっぱり「映画向き?」と思いきや

いえいえ

もう映画には なってるのね。

納得 納得。

 

 

そんな一冊。

おもしろくない…ワケでは

決して ありません。

 

どう考えるかは

その人の中の

リアリティによるか…と。

 

2017.07.20 Thursday | - | trackbacks(0)-

あのひとは蜘蛛を潰せない / 綾瀬まる(新潮文庫)

ちょっと前に「骨を彩る」を読んで

記憶に残った作家さん。

http://anmitu-1.jugem.jp/?eid=455

 

前作同様 今回も

タイトルのインパクトで購入。

 

離婚した母の手ひとつで育てられ

30歳に近づく

ドラッグストア店長の女子。

 

「はずかしい」

「みっともない」

「きちんとしなさい」

母親の言葉の呪縛で

品行方正のレールから抜けられない。

 

職場・恋・家族

ちいさな 彼女の社会に

どんどん追いつめられ

「本心を吐く」という

大きな壁を乗り越えなくては

進めなくなる…。

 

自ら そんな覚えがあり

共感できる人には

目に見えない 心のヒダや揺らぎの描写が

たまらないはず。

 

わかってほしい、

わかってほしいと思うほど、

言葉がよどんで茶色く湿る。

「わかってほしい」の水流に

「私を責めないでほしい」が

一筋の汚水となって混ざりこむ。

 

弱さのなかの ズルさや

見えないお化けを生んでしまう

自分の中の ひとり回路。

 

何が特にあるストーリーでもないのに

 

ひとつ ひとつを

積み重ねる 

 

あるいは

 

いちまい いちまいを

めくり取る

 

そんな描写で

心を持っていかれてしまう 一冊。

 

解説で山本文緒氏が こう書いてる。

 

「ラストシーンまで読み終えて

まず私が思ったことは

この作家はデビューの頃の

宇多田ヒカルみたいだ、と

いうことだった」

 

ずばり 言い得て妙!

 

 

 

 

 

 

 

2017.07.15 Saturday | - | trackbacks(0)-

甘いお菓子は食べません / 田中兆子(新潮文庫)

タイトルと表装が面白かったので購入。

初めての作家さん。

女性による 女性のための小説… 的な。

 

40代・50代。

勢い良く みずみずしい

若い時代を通り過ぎ

“自分”という生き方の

折り返し地点に差し掛かった

女性たちの物語集。

 

過ぎた日々を振り返り

手の中の過不足を考え

ずっと先のはずだった

「老い」という将来の輪郭が

だんだん見え始めたとき

人は いろんな風に

揺れるんだなあ。。。

 

とても繊細で

気持ちは分かるんだけど

わりと理屈っぽい。

なんとなく

ちょっと前に宮下奈都を

読んだときに感じた雰囲気に

近い気がする。

 

最後の「べしみ」だけは

異色すぎて 全くわからなかった。

なんでこれも入れたのか…?

 

 

 

2017.07.06 Thursday | - | trackbacks(0)-

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