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モダン / 原田マハ(文春文庫)

ザ・モダン と呼ばれる

近代アートの聖地 「MoMA」美術館。

そこを舞台にした短編集。

 

ピカソ・マティス・ワイエス…。

どのお話にもいつも通りの

フォーカスする絵画や画家があり

美術界に携わる

いろんな人たちの暮らしの中での

エピソード的な形で

それらが登場する。

 

ただ かなり薄口。

ちょっと小洒落て

粋なストーリーになっており

悪くはないけど

長編作品における

「原田筆の底力(笑)」を知ってると

みんな 少々寸足らず。

 

とはいえ

「ニューヨーク・SOHO地区。

行ってみたいなあ。

歩いて その空気感を味わいたいなあ」

 

… とか 思わせるような魅力はある本。

2018.05.17 Thursday | - | trackbacks(0)-

モリのいる場所 / 小林雄次(朝日文庫)

「なんと すばらしい眼光」

 

IMG_7511.jpg

 

十数年前 新聞広告を見て

即買いした ” 熊谷守一写真集"。

 

不勉強ゆえ その時まで

お顔を存じ上げなかった。

あれから ずっとファン。

作品はもちろんながら

この仙人のような おじいちゃんに

ずっと惹かれている。

ご自身の著書も拝読した。

 

そして 今度は映画になるという。

公開直前。

その文庫本化を先に購入。

 

書中には あの写真集を撮った

藤森氏がモデルのカメラマンも

助手と共に登場するから

ますます面白い。

 

ストーリ仕立ても読みやすく

写真集で見た 数々の光景と重なり

とてもいい。

 

あんな人に 憧れる。

 

山崎努版 “ モリ "。

たのしみだなあ。

早く観たいなあ。

 

 

2018.05.16 Wednesday | - | trackbacks(0)-

ようこそ、わが家へ / 池井戸潤(小学館文庫)

読む本がなくなって

またまた いつの間にか本棚にあった

From古本屋の本書を拝読。

 

池井戸作品はなんと10年ぶりのようだ。

その間に直木賞作家になっていた。

 

生真面目でおとなしく

わりとダメっぽい

サラリーマンのお父さん。

帰路ホームで出くわした無礼者へ

たまたま めずらしく

クレームを表明。

慣れないことが災いして

そいつがストーカーへ変貌。

お父さんち 四人家族の危機!

 

それだけでも大変なのに

お父さんの会社では

不正の影が見え隠れ。

それを正そうと

真面目にがんばったら

うわてな敵に掬われて

逆に自分の足元が危うくなり…。

 

誰でも すぐそばに起こりそうな

日常の闇の物語。

お父さん的には

泣きっ面にハチ状態の嵐。

なのに 不思議と暗くなり過ぎない。

荻原浩や重松清らに似た

人間らしい温かさで

不愉快な展開にも

どこか救いがある。

 

ハラハラ ドキドキ

進み方もスピーディーで

なんとなく始めたのに

一気読み。

 

TV音痴だから知らなかったけど

ドラマになってたのね。

そうね、かもね、向いてるね。

 

 

2018.05.09 Wednesday | - | trackbacks(0)-

イッツ・オンリー・トーク / 絲山秋子(文春文庫)

古本屋で見つけたと

ウチにやって来た一冊。

ひさしぶりの絲山作。

 

センテンスが男前な彼女の作品は

過去 数冊読んで来たけど

順番 さかさまで

これがデビュー作だそうだ。

なるほど。

しょっぱな これなら やっぱりすごいな。

 

躁鬱病の売れない画家が

ふと 住みはじめた鎌田を舞台に

淡々と 鬱々と 日々暮らす物語。

 

退廃的で

自堕落で

夢も希望もない中に

絲山女史節が

ぽつぽつ顔を覗かせる。

 

EDでマザコンの政治家志望

ヒモ家業の親戚

風俗狂いの金髪男

鬱病仲間

痴漢嗜好の変態

 

ろくでもない人物ばかりが

つぎつぎ出てきて

げっそりしそうなんだけど

それぞれに どこか哀愁というか

ぎりぎりの真実があって。

 

お話の向こう側で全編通して

キング・クリムゾンの

”Elephant Talk”が

タイトル通り流れている。

 

♪ Talk, It's only talk … ♪

(すべては ムダ話さ)

 

最後 数行のネラった括り方は

少々 素人っぽさも感じるけど

それで ぴりっと締まるっているのも事実かな。

 

併録の「第七障害」は

打って変わって

うつうつしながらも

だいぶ 清々しいお話で

心地よかった。

 

 

2018.05.07 Monday | - | trackbacks(0)-

ウドウロク/ 有働由美子(新潮文庫)

先ほどNHKを退社した

有働アナのブログの文庫本化。

 

頭が良い。

そして 正直で潔い。

 

なるほど これじゃ

国民的アナウンサーになるわけだ。

もともと好きだったけど

さらに とっても納得した。

 

文はその人となりが まんま 出る。

ぜんぶ バレる。

その意味でも

報道原稿を散々書いてきた

回転の良さとムダのなさが

まさに反映された文章。

感心する。

 

そして 書いてる中身が

なにしろ人間っぽい。

弱くて 強くて

背伸びして見栄を張った真裏には

ぺったり 同じ分だけ

本音も張り付いてる。

 

その正直加減が滑稽で

電車で読んでいても

吹き出しちゃう。

ちょっと 恥ずかしい。

でも つい読んぢゃう。

 

これから なにを始めるんだろう。

今後の活躍が とっても楽しみ。

そう思って 応援している人は

日本全国 津々浦々

たくさんいるのだろうなあ。

 

とにかく

民放局の「綺麗」が売りな

タレント女子アナちゃんより

おばちゃんは こっちが好きよ。

圧倒的に。

 

 

2018.05.04 Friday | - | trackbacks(0)-

異邦人 / 原田マハ(PHP文芸文庫)

原発事故直後 京都を舞台に

おおいに揺れまくる

老舗画廊 一族

美術館オーナー 一族の

ぐるぐるなお話し。

 

実存する絵画をテーマに謎解く、が

原田ワールドの常だけれど

今回  キーの1枚は特になく

さらに ちょっと不得意な

”日本画”の物語で

少々難儀しました。

 

さらに連載小説だった所以で

展開の重複部が多く

読み進めづらい印象。

中盤あたりまで のろのろと

昼メロ的 内容&流れで

「これ原田小説?」と

何度も首を傾げました。

 

が、後半 突如ダッシュ開始。

あの人とこの人の

びっくりな秘密が明らかになり

彼女のバイタリティーが花開いて

ヤツらをぎゃふんと云わせ

ついでに 「あらそう来ちゃう?」なことも起きて

猛スピード マハ筆が冴えまくり

やっと納得して読み終える、の巻。

 

「異邦人」といえば

難解・カミュの小説を連想するけど

それとは全然 別世界でありました。

 

 

 

 

 

 

 

2018.05.02 Wednesday | - | trackbacks(0)-

リメンバー・ミー(映画)

 

気になっていたら

制作サイドの大プッシュを耳にして

ひとり映画館にて鑑賞。

 

メキシコの「死者の日」と呼ばれる

年に一度の特別な夜に起こる物語。

 

ストーリー自体は

まあ 格別という程でもないけれど

とにかく とにかく

映像がきれい。

 

日本の迎え火のように

マリーゴールドの花びらを目印に

死者の国からご先祖様が帰ってくる… なんて

お盆にあたるような日が

遠い国にもあるのが興味深い。

 

ハロウィンも含めて

やっぱり 死後の世界があって

年に一度 現世と繋がるって発想が

お国 宗教に関わらずあるのねえ。

生きている者の願いなのでしょうか。

 

まさに そんな曲を

書きあげたばかりのタイミングで

偶然 これを観たこと自体も

なかなかに興味深い。

 

「家族はぜったい一緒じゃないといけない」

 

このテーマは「んー…」って部分もありつつ

亡くなった親族に

想いを寄せ続けることこそ

供養の本質だというのは

なんとなく 納得できたり。

 

園芸をする際

害虫除けになる花 マリーゴールド。

それが死者の国からの道しるべになるって

”邪気を除ける”とか

そんな意味合い あるのかしら?

 

そんな目にも鮮やかな

オレンジの花びらが

大スクリーンに広がる世界は

なかなか圧巻でした。

 

 

 

 

 

2018.04.19 Thursday | - | trackbacks(0)-

おさがしの本は / 門井慶喜(光文社文庫)

初めての作家さん。

図書館レファレンス・カウンター職員の

連作短編というので

勝手に膨らませていた予想とは

かなり距離がありました。

 

カウンターを尋ねてくる

利用者たちの問いかけに応える

謎解きミステリー話。

どっちかというと

たいへん読みづらい文。

 

がんばれ図書館

がんばれ本屋さん

ページをめくって読む本 がんばれ

それに携わる人たち みんな がんばれ

 

そんな気持ちで

がんばって読み終えたってところ。

好みが分かれる本でしょう。

2018.04.17 Tuesday | - | trackbacks(0)-

主婦病 / 森美樹(新潮文庫)

評価:
森 美樹
新潮社
¥ 594
(2017-12-25)

三浦しをんの書評につられて購入。

初めての作家さん。

 

主婦を巡る短編集。

タイトルをもうちょい

軽く捉えていたら

あらら どんより じわ〜っと

滲んでいくような イタいお話ばかり。

 

主婦という

「日常色」の絵具で

こてこて塗り固められた人物たち。

でも その奥底には

それぞれの孤独感で窒息しそうな

そして

いつまでも乾かないままの

カサブタが潜んでいる。

 

そのカサブタが

ある日 ピリッと剥がれたとき

彼女たちは日常を振り向きもせず

清水の舞台から

どんどん  あっけなく

飛び降りていってしまう。

 

ちょっと 暗すぎて

だいぶ グログロで

同調はしにくい。

でも なぜか

読み進みながら

山田詠美「賢者の愛」を

ふと思いだした。

 

グロテスクさの中に

人間本来の文学が

あるんでしょうかねい。

 

んーーー

あたしには わかりにくい。(笑)

 

 

 

2018.04.17 Tuesday | - | trackbacks(0)-

物語のおわり / 湊かなえ(朝日文庫)

評価:
湊 かなえ
朝日新聞出版
¥ 691
(2018-01-04)

なんとなく苦手意識があって

わりと避けていた作家さん。

イヤミスの先駆者だとか。

でも今回の作品は

その手ではなく安堵。

 

トータル的には

 

北海道

ひとり旅

人生の模索

 

このあたりを共通項に

一冊を構成しながら

章ごとに主人公をスライドさせる。

そして彼らの間を

バトンのように

ある小説の原稿が行き交う。

 

いろんな年代 

それぞれの人生の壁。

それを超えるべく 迂回すべく

旅する人びとの

ちいさな気付きと

ベクトル転換。

 

大きな展開は特になく

淡々としながら

「今を生きるのだ」と

大原則に各々が着地してゆく。

 

ひとりひとりの

夢のかたち

幸福のありかた

勇気のもちかた

想いのつたえかた

 

やさしい一冊。

 

 

2018.03.21 Wednesday | - | trackbacks(0)-

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