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つみびと / 山田詠美(中央公論新社)

評価:
山田 詠美
中央公論新社
¥ 1,728
(2019-05-21)

山田作品は必ず 読む。

 

でも 広告を見て

今回 ちょっと躊躇した。

 

「 大丈夫か?あたし これ読んで」

 

でもスルーできない。

手に取った。

いやー 苦しい。

抜け道のない話。

なのに 一気読み。

これが この作家のすごいところ。

 

我が子を放置して死なせた母親の事件。

実際にあったものを題材に書かれている。

なぜ それが起きたのか。

4代にわたる 不幸連鎖。

 

弱き者が一番の被害者になり

彼らが成長すると

苦しみながらも 加害者になる。

またそこで 弱き被害者が生まれる。

被害は 加害と表裏一体。

 

しでかしてしまった本人だけの罪じゃない。

でも 法で裁かれるのは当事者ひとり。

根は深い。

不条理は 果てがない。

世間は 平等じゃない。

まともは 異端に非情。

 

似たような境遇で

一つ間違えば

「あれは あたしだったかも」

思う人が どれほどたくさんいるだろう。

 

巻き込まれていく

真っ黒な 悲しみたちを

書きすぎず

書き損なわず

外れず

書き当てている。

 

やっぱり このひとの本は

必ず 読む価値がある。

 

2019.08.15 Thursday | - | trackbacks(0)-

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